- 2011年6月24日 17:47
任意売却することを決めたら、住宅ローンの支払いを停止します。その後、販売活動に入るまでには、債権者との売り出し価格交渉があります。債権者からは相場より高値での売り出しを要望されることが多く、実際に売りに出してもすぐには買い手が見つかりません。売り出しから2ヶ月で決まれば早いほうで、だいたい4ヶ月ぐらいはかかるのが普通です。
その間は、いわばタダで住んでいられるので、その間に力を蓄えるようにアドバイスするのですが、支払いをせずに住み続けていることに罪悪感を感じるのか、あわてて引っ越そうとされる方がいらっしゃいます。しかし、よほど特別な理由がない限り、絶対にそれはやめていただきたいことです(すぐに引っ越したがる方は、いとも簡単に「特別な理由」を考え出すので「絶対」に言い換えました)。
その理由はいくつかあります。まず、任意売却が成立した際には、通常、債権者に対して売主の引越し費用の配分をお願いしています。わずかでも出費をおさえ、再生のための足がかりにしていただきたいのですが、ご自身で勝手に引っ越されていると、債権者に引越し費用を求める理由がなくなってしまいます。
また、売却すると買主に所有権移転登記を行う必要がありますが、ここで売主の住所が変わっていると、その前に住所移転登記もしなければなりません。わずかとはいえ、やはりそこでも無駄なお金を使うことになります。
そもそも、ご自身が住める家があるのに、さらに家賃を払って家を借りる、すなわちセカンドハウスを持つのと同じことです。言うまでもなく、そんなぜいたくなことができる身分ではありませんし、周りの関係者の眼から見ても、あまり感じのよいものではない・・・ということをご理解ください。
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