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「引っ越し代」のカラクリ(3)

売買代金とは別に、買主に便宜を図っていただくことを(不正規の)「引っ越し代」と呼びます。経済的に困窮して任意売却に至った売主にしてみれば、たとえわずかでも現金を確保したいと考えるのが人情です。「引っ越し代として、×××万円をお約束」と言われれば、それに期待を寄せるのは無理からぬことかも知れません。

しかし、これにはいくつかの問題点があります。

まず、自己破産をされる方は、このような「引っ越し代」を受け取ることはできません。債権者に害を与え、財産を隠し、あるいは特定の債権者に特別利益を与えることにつながり、免責不許可事由になりえます。

そして最大の問題点は、売買条件が硬直化することです。ひとたび特定の金額を約束した任意売却業者は、物件の購入希望者が現れても、あらかじめ別途必要になる「引っ越し代」を明示し、買主がその要求額すべての支払いができない場合は、業者はその売買契約を断ることになります。そのうえ、そのような購入希望者が現れたこと自身も、売主には報告しないでしょう。もし報告すれば「当初の約束と違う話を持ってきた」と言われかねませんから、それもやむを得ないでしょう。

しかし、その「引っ越し代」がなければ、任意売却そのものが成立しないということであれば、それもやむを得ない面がありますが、引っ越し代を約束したという業者の都合で売買契約を断るとすれば、それは本末転倒ではないでしょうか。

任意売却は、売買条件が整うまで売りに出しておけばいいというものではありません。時間的な制約があり、タイムオーバーになると競売に移行してしまいます。せっかく購入希望者がいたのに、みすみす売却チャンスを失ってしまう可能性があります。

つまり、引っ越し代の約束をするということは、実は任意売却業者がリスクを負ってくれるのではなく、売主自身が非常に危ない綱渡りに挑むことに他ならないのです。

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