- 2012年10月11日 15:20
- 任意売却物語
「それ、パワハラです なにがアウトで、なにがセーフか」(光文社新書)という書籍を読みました。弁護士である著者が関わった、会社の退職勧奨(強要)と従業員の裁判の経過が書かれた「事件簿」のような内容です。
著者は笹山尚人氏。弁護士嫌いの私にたいしても、お付き合いいただいている数少ない弁護士のお一人です。
本書で紹介されているリストラの現場は強烈です。会社全体で口裏を合わせて、ウソのストーリーを仕立てあげてくるので、それを覆すのはかんたんではありません。
それを読んでいて、ふと思ったことがあります。任意売却のための金融機関との対応について異様におびえる人は、その本に書かれているパワハラのようなものを想像するのではないか? と。
会社の退職強要を拒否するためには、いくらいやなことがあっても、会社に行かないわけにはいきません。行かなければ相手の思うつぼで、退職に追い込まれてしまいます。
しかし、任意売却の交渉ではまったくそんなことはありません。もし相手が著しく失礼な態度をとれば、こちらにも考えがあります。無視してもいいですし、怒鳴って追っ払ってもOKです。そのことによって、なんの不利益も受けません。
イジメられながらも懸命に働くサラリーマンの毎日に比べれば、任意売却などとってもかんたんなことです。
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