- 2014年12月19日 21:01
- 任意売却物語
「○○債権回収という会社から、月々いくらなら払えるのか? と言ってきました」
任意売却のご依頼いただき、物件を販売中のお客様からこのような連絡をいただいたことがあります。その債権回収会社とは、三番抵当権を持つ金融機関から債権譲渡を受けた会社でした。そして「2~3万ぐらい」と答えたとのこと。そのような場当たり的な対応は、もっともいけないことです。
「そんなに払えるわけがないじゃないですか。そのようなことが他の債権者に知れれば、自分のところにはもっと返済しろと言われますよ。そうなれば、全部で9万円ぐらい払わなければスジが通らなくなります。次回話をする機会に前言を取り消して、少なくとも任意売却が終わるまでは話はできない、と言っておいてください」と強くアドバイスしました。
三番抵当のような後順位の債権者は、任意売却代金の配分は見込めず、わずかなハンコ代に甘んじなければならないとても弱い立場です。それだけに、債務者本人に直接アプローチすることで、他の債権者を出し抜いて回収しようとする場合があります。
任意売却が終わらなければ、債務がそれぞれの債権者にいくら残るのかは確定しません。にもかかわらず、特定の債権者に返済や具体的な返済の約束をすることは、他の債権者に対してとても失礼なことと心得ましょう。
このことに限らず、あらゆることについて即答することは避け、何かを求められたら必ずご相談ください。
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- 新しい: 住所変更は任意売却が終わってから
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