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戸籍の附票と住民票

不動産の登記簿には、所有者の名前とその住所が登記されていますが、登記住所と現住所が異なる場合は、住所変更登記を行ってからでないと所有権移転などの他の登記ができません。

そして、住所変更登記を行うためには、登記されている所有者と同一人物であることの証明が必要です。東京に住む佐藤さんが、鹿児島にある佐藤さん名義の土地を売ろうとしても、果たして同一人物かどうかがわかりません。これを証明するために、戸籍の附票か住民票を用意します。

住民票には、現在の住所と前の住所が記載されています。東京の佐藤さんの前住所が、鹿児島の土地に登記されている佐藤さんの住所と同じであれば、同一人物であることがわかりますので、これ1枚を用意すれば住所変更登記を行うことができます。しかし、鹿児島から札幌に移った後に、東京に引っ越してきたとしたら、住民票の前の住所は札幌になっていて、これだけでは鹿児島の佐藤さんと同一人物であるかどうかがわかりません。

この場合は、札幌の「住民票の除票」を取得します。住民票の除票には、そこでの住所と前と後の住所が記載されています。この除票から「鹿児島から札幌に引っ越してきた佐藤さんが、後に東京に引っ越した」という事実がわかります。

住所移転が多いと、必要な住民票の除票が増え、手間も手数料もかかります。1回の転居だけなら住民票でも構いませんが、複数回転居している場合は、住民票ではなく「戸籍の附票」を取得しましょう。戸籍の附票には、その戸籍での住所の履歴がすべて記録されていますので、何回引っ越ししていてもこれ1枚で済みます。また、取得する手数料も住民票と同額です。

ならば住民票など一切使わずに、いつでも戸籍の附票を使用すればよいようなものですが、戸籍の附票には唯一のデメリットがあります。それは本籍地でしか取得できないことです。住民票の除票も、今住んでいないところで取得しなければなりませんからその手間はほぼ同じですが、ほとんどが住民票1枚で片付くケース(転居が1回のみ)が多いので、馴染みのないものを取得するように促すより、まずは住民票を取得するように指示する司法書士が多いでしょう。

「現在の住所地が本籍地」または「複数回転居している」のであれば戸籍の附票を取得し「本籍地が遠隔地」かつ「1回しか転居していない」場合は住民票を取得しましょう。

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