- 2015年2月22日 20:26
- 任意売却物語
債務者と債権者との間に、任意売却に対する意識のズレがあることをしばしば感じます。
多くの債務者の意識は債務全体にあって、全額返済にならない任意売却では問題解決にならない、と考えています。「競売よりはマシ」という程度の認識ではないでしょうか。一方、債権者側はそうではありません。債務全体のことなど考えておらず、任意売却によってより多くの回収を実現することのみを意識しています。「なんとか任意売却で。競売だと評価が下がる」と心配している担当者もいるでしょう。
そもそも、当初より債権額より少ない担保で融資をしているのですから、事故が起きれば全額回収が不能になることは、初めからわかり切っていることですし、そのために保証料をとって担保しています。任意売却が終わった後の残債務のことなど、少なくともその段階では、債務者以外は考えてはいません。しかし、債務者はそのことがわからず、どうすることが円満解決につながるかが見えません。
これには、債権者側にも責任の一端があります。債務者が破綻状態にあることを認識しているにもかかわらず、無慈悲にも強硬な取り立てを行ったり、誤解を招く脅迫的言辞を弄したりして、債務者が返済に狂奔することをあおりすぎています。
このような脅しに屈することなく乗り切ることができれば、もうおびえることはありません。任意売却によって円満解決が図られます。
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