- 2015年4月4日 16:11
- 任意売却物語
消費者金融などからの借入が膨らみ、住宅ローンを含む月々の返済が厳しくなった時、住宅ローンはそのままに、その他の債務を整理する個人版民事再生(個人再生)があります。
家をどうしても手放したくない、というような方にとっては飛びつきたくなる制度ですが、これには慎重な検討が必要です。弁護士に誘導されるがままに無理な返済計画を立て、個人再生をした後に再び破綻に陥るケースが少なくないからです。
問題は、住宅ローンだけなら、本当に返していけるのか? です。
以前、多重債務の状態で相談に来られた方は「住宅ローンは返していける」とおっしゃるのですが、どうも話が噛み合いません。よくよく聞いてみると、給料日直後に引き落とされる住宅ローンは確かに支払っていたのですが、それが引き落とされた後は必要な生活費がなくなってしまい、そのために消費者金融の債務が膨れ上がっていったのです。これはまさしく住宅ローンが支払えない状態になっているのであって、他の債務を整理したところで、再び同じことになってしまいます。
弁護士はあくまで法的手続きの専門家であって、ライフプランの設計まではしてくれません。家を手放したくないということだけにとらわれて、甘い見通しで個人再生をしてはいけません。持続可能な返済計画を十分に見極めることが重要です。
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