- 2015年5月17日 20:38
- 任意売却物語
「同じマンションで2千万円で売りに出ている家があります」
このようにおっしゃって、自身の家も2千万円ぐらいが相場だとお考えになる方がいらっしゃいます。しかし、それは正しくありません。なぜなら、他で売り出されている価格とは「現に売れていない価格」だからです。
相場を知るには、売り出されている物件の価格ではなく、実際に成約した価格を見なければなりません。近隣物件の成約価格を知ることは、一般の方にとってはむずかしく、不動産業者でないとわからないでしょう。
また、大手不動産会社ほど、査定価格が高額になる傾向があります。そのことから「販売力のある大手不動産会社なら高く売ってくれる」とお考えになる方がいらっしゃいますが、そのようなことはまったくありません。大手不動産会社は分業が進んでいますし、その営業マンは毎月厳しいノルマに追い立てられていますから、まずは媒介契約を獲得することに執着します。高い査定価格を提示することで見込客が喜んでくれるのであれば、実際に売れるかどうかは無関係に「お客様のお気に召す」高価格の査定を行なうわけです。
相場を無視した高価格であっても「売れなければ売れないで、それでも構わない」ということであれば、そのようにしてもいいのですが、任意売却の場合は時間的な制約があり、いつまでも売りに出しておけるわけではありません。欲張って任意売却が成立せず、結局競売になってしまっては元も子もありません。
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