- 2015年6月7日 17:41
- 任意売却物語
すでに、他の業者に任意売却を依頼されているという方から、その業者に不信感がある、というご相談がありました。
少しお話を伺ってみると、その業者が行っていることは、必ずしも間違っていると言えるものではありませんでした。物件査定に関する説明も、事細かくなされているようで、そのこと自身に問題はないのですが、なぜその業者は依頼者から不信感を持たれたのでしょうか。それは、任意売却に臨む方針が不明確だからだと感じました。
任意売却の依頼者は、物件をより高く、あるいはより早く売却したいというより、債務の問題をどう解決すればよいのか、という点に一番の不安があります。任意売却を通じて、すべての債務が完全に解決できないにせよ、より望ましい方向はなんなのか、そのためにはどう任意売却に取り組めばよいのか、という道筋を立てることが、任意売却業者の大きな仕事だと考えています。いわば「任意売却の絵」を描き、それを実現することによってどのような結果が得られるのか、その見通しを立てることが重要なのです。
もちろん、必ずしも思ったとおりに進むとは限りません。しかし、それがあるからこそ、任意売却に取り組む意味があり、どのような結果になってしまうのかが皆目わからない、成り行き任せの競売とは異なる大きなポイントです。
無料相談電話:0120-961-881
- 新しい: 「自己破産するしかない」はウソ
- 古い: 「競売にかけられる」と早合点しない