- 2015年7月7日 07:39
- 任意売却物語
複数の金融機関から住宅ローンを借り入れている場合、任意売却することにしたら、すべての金融機関への返済を停止してください。一部の金融機関のみ返済を継続していると、その金融機関が任意売却を認めなくなるおそれがあります。
任意売却を行うには、住宅ローンを借り入れているすべての金融機関の同意が必要です。任意売却は、返済が滞った場合の特別な処理方法ですから、一部の金融機関への返済が継続していると、その金融機関は今までどおり回収を行わざるを得ず、いつまでたっても保証会社に代位弁済を請求することができません。任意売却を認めるか認めないかは、保証会社が判断することですから、銀行サイドでは残債務が全額返済にならない限り、任意売却を認めることができません。
「一番抵当権者への返済が滞り、不動産競売を申し立てることになれば、後順位抵当権者は1円も受け取れなくなるのだから、任意売却を認めざるをえないだろう」とも考えられそうなものですが、いくらそのことを訴えたところで、まともにとり合ってくれない銀行や保証会社が多いのが現実です。
払わなければ話がうまく進むところを、払っていたがゆえに不利益を被るとなれば、踏んだり蹴ったりです。しかし、そんなのはおかしいじゃないか!?と言っても、払ってはいけないものを払っていたほうが悪い、とされるのです。財布の紐は固くくくっておきましょう。
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